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▶︎「難聴の任意検査」を乳幼児10ヶ月健診といっしょに受けてみませんか?

峯小児科では、1歳になる前に「難聴」を見つけて「早期治療」を行えるよう、「耳の聞こえ」を調べる乳幼児期の難聴スクリーニングという検査を行っています。これは、目白大学耳科学研究所クリニックの坂田院長と連携し、「乳幼児の疾患疫学を踏まえたスクリーニング及び健康検査の効果的実施に関する研究」に基づいた検査です。現在の母子手帳では、聴覚に関する9〜10ヶ月の保護者の記録などの項目がありますが、「両側難聴」のための健診としては十分な内容とはいえません。このため項目を増やし、さらに簡単で安全な音の出る音響機器をお子様の後ろで鳴らし「反応」を確認するなどの検査をいたします。(具体的な内容は下の動画をご覧下さい↓)

尚、この検査は必須ではありません。 この検査受けるためには、

1:10項目の質問アンケートの記載
2:同意書の記載

に答えて頂く事が必要です。

この検査は厚生労働省の班研究の一貫であり、結果によっては今後の乳幼児健診に役立てられることになります。
難聴の早期療育を考えた場合、難聴に気づかれずに1歳を過ぎてしまうと「言葉をしゃべる力」は低下してしまうので、その前に対応をスタートすることが非常に重要となってきます。これを踏まえ、適切な健診時期はちょうどこの「生後10ヶ月健診」が望ましい時となります。もし万が一、難聴であることが判明した場合は、必要な治療が通常よりも早い時期に行えるので、お子様のためにもご考慮していただければと思います。

ご協力頂ける方は、お気軽に「峯小児科スタッフ」に声をかけて下さい。

▼インフルエンザの動向

先日の「2度の大雪」のおかげか、一時的に多くの人が外出を見合わせた事で「感染経路」が断たれ、また同時に湿度も上がり、ウイルスのもっとも苦手な環境が整のいました。

現在は一段落してきたように思えますが、今年は例年と違って「3種類のインフルエンザ」がほぼ同時期に流行しております。まだまだ油断は禁物です。まだ一定期間は流行が「ダラダラ」と継続する傾向にありますので十分に注意をしましょう。

▼日常生活でできるインフルエンザ予防

インフルエンザ予防1:「手洗いの徹底」手や指などに付着したインフルエンザウイルスを洗い流しましょう。

インフルエンザ予防2:「適度な温度、湿度を保つ」加湿器などで室内の適度な湿度を保ちましょう。

インフルエンザ予防3:「休養とバランスのとれた栄養摂取」体力をつけ、抵抗力を高めて感染しにくい身体作り。

▼インフルエンザの感染経路を知る

◉飛沫感染(ひまつかんせん)
感染者のくしゃみや咳によって、インフルエンザウイルスを含んだ「細かい水滴」が周囲に飛び散ります。この小粒子を飛沫といい、その数は、1回のくしゃみで約200万個、咳で約10万個といわれます。感染者からおよそ1~1.5メートルの距離であれば、直接に周囲の人の呼吸器に侵入してウイルスの感染が起こります。

◉接触感染
くしゃみや咳によって飛び散った「ウイルス」が付着したモノに触れることによって起こる感染です。手についたウイルスを目や鼻、口などに無意識にもっていくことにより、粘膜からウイルスが侵入します。ウイルスは乾燥した環境中では長時間生きつづけることができるので、感染者が使用した電話やドアノブ、食器、交通機関のつり革などにウイルスが付着して、後からそれを触ったヒトに感染が起こります。

◉空気感染
飛沫から水分の飛んだ、ごく細かい粒子(飛沫核)が長い間空中に浮遊するために、感染者と同じ空間にいる人がウイルスを吸入することによって起こる感染です。飛沫核感染(ひまつかくかんせん)とも言われます。狭い気密な部屋などでは粒子が比較的長く浮遊することがあり、特に空気が低温で乾燥していると、ウイルスはより長く感染性をもち続けています。このような条件がそろうと空気感染が起こります。