月別アーカイブ: 2014年1月

▼「ノロウイルス」を知ろう

・感染すると半日で症状が現れる。
 (初期感染は「生牡蠣」など食品から感染するケースが多い)

症状:突然の嘔吐、下痢、発熱、悪寒

・感染力が強いので「うつりやすい」
・ウイルスの飛ぶ距離は2〜3メートル
・ウイルスは「排泄物」「吐物」の中にも数多く潜んでいる
・ウイルスの排泄期間は「発症数時間前から最大7〜10日間」
・症状の多くは2〜3日で改善する。
・嘔吐が軽快した後の水分補給と安静が大事。
・ノロウイルスに効く特別な治療法は現在ない。
★★★ 注:体力の弱い高齢者や乳幼児は脱水などの症状が強く出る傾向にある ★★★

●ノロウイルスは「たちが悪い」ウイルス!

– 吐物などの後始末が不十分だと感染が広がる傾向がある –
・吐物が乾燥してもウイルスは健在!
・吐物から横に2メートル飛散する
・吐物から床上160cmまで飛散する(目や口の高さ)
・時間にして「1時間」漂っている
・飛散したウイルスは2〜3日間も生きている!

▼吐物の処理方法「6」(家庭版)

吐物は「正しい方法」で「完全」に処理をする事がポイントです!

1:処理する際は手袋、マスクをする。(腕時計、指輪は外すほうが好ましい)

2:吐物が乾燥してもウイルスは健在です。全ての吐物を完全に拭き取りま
しょう。(注)掃除機で処理しない。ウイルスは掃除機の中で生きています!

3:吐物を拭き取った布、手袋、マスクはビニールなどに包み廃棄する。

4:吐物を拭き取った後は0.1%の次亜塩素酸(キッチンハイター等)で消毒。
(アルコール消毒は効果がない!)

5:処理終了後は流水と石けんで20秒以上手洗いし、洗い流す。
その後、アルコールジェルを使用。できればいつものタオルではなく
ペーパータオルで手を拭き、そのペーパータオルも廃棄する。

6:可能であれば「窓を開けて」十分換気をすると良い。

※ ノロウイルスは非常に小さいウイルス(細菌の1/30〜1/100)なので、手のしわに入り込みます。トイレットペーパーを10枚重ねても突破して指につきます。手についたウイルスはドアノブを介して感染するので、排泄物、吐物に触れてしまった場合は、特に丁寧な手洗いを心がけましょう。

▼「インフルエンザ」を知ろう

・感染すると1日半〜2日で発熱・全身倦怠感・咳・筋肉痛などの症状が現れる。

★特に気をつけなければならない症状!

症状1:痙攣(けいれん)する
症状2:意識がおかしい(ボ〜っとして、呼びかけに対する反応が悪い)
症状3:呼吸がおかしい(呼吸がいつもより速く、全身を使って呼吸している)
症状4:呼吸がおかしい

・ウイルスの飛ぶ距離は2mくらい
・予防接種で重症化を防ぐことが可能。(かかったとしても重症になりずらい)

まめ知識1
お子さんの通っている学校や幼稚園、保育園で、インフルエンザと診断されたに感染している子が居る場合、インフルエンザに感染している可能性があります。周囲にインフルエンザの流行がある場合には、受付時にお伝えしていただけると助かります。看護師が診察前にお話に伺う際に、通っている学校名・施設名、学年、組等の情報をお伝え下さい。峯小児科では各施設での流行状況を把握している場合が多いので、診断情報として活用させていただきます。

まめ知識2
抗ウイルス剤(タミフル・リレンザなど)を使うと1~2日で熱は下がります。しかし、これは治ったわけではありません!ウイルスの働きが弱くなっただけです。「感染力」が無くなったわけではないのでまだヒトに移しますので、引き続き注意が必要です。

▼診療における「車での順番待ち」について

ご自分の「車の中」での待機を希望する場合、その旨をお伝えください。診察前の問診が終了してから、連絡の取れる状態にし、診察までの間「車の中」で待機することができます。また院内での相互感染を防ぐため、スタッフからご自分の「車の中」での待機をお願いすることもありますのでご協力下さい。

・峯小児科ポケットベルをお渡しします。
・携帯電話で順番をお知らせすることも可能です。

▼「連休中」や「夜中」に急に具合が悪くなったら

年末年始はお休みのところが多く、医療機関のスケジュールも例外ではありません。「夜間や休日」における埼玉県、さいたま市、岩槻区などの「小児救急情報」が岩槻医師会のホームページにまとめてありますので、予備知識としてご紹介いたします。
– 岩槻医師会ホームページより –

★日曜日、祝日(日中)に診療をしている岩槻近隣の医療機関
http://www.iwatsuki-med.or.jp/sunday.html

★日曜日、祝日(夜間)に診療をしている岩槻近隣の医療機関
http://www.iwatsuki-med.or.jp/night.html

★小児の救急電話相談(さいたま市 / 埼玉県)
http://www.iwatsuki-med.or.jp/kids-emergency.html

★埼玉県 救急医療情報センター
http://www.iwatsuki-med.or.jp/emergency-center.html