▼インフルエンザの感染経路を知る

◉飛沫感染(ひまつかんせん)
感染者のくしゃみや咳によって、インフルエンザウイルスを含んだ「細かい水滴」が周囲に飛び散ります。この小粒子を飛沫といい、その数は、1回のくしゃみで約200万個、咳で約10万個といわれます。感染者からおよそ1~1.5メートルの距離であれば、直接に周囲の人の呼吸器に侵入してウイルスの感染が起こります。

◉接触感染
くしゃみや咳によって飛び散った「ウイルス」が付着したモノに触れることによって起こる感染です。手についたウイルスを目や鼻、口などに無意識にもっていくことにより、粘膜からウイルスが侵入します。ウイルスは乾燥した環境中では長時間生きつづけることができるので、感染者が使用した電話やドアノブ、食器、交通機関のつり革などにウイルスが付着して、後からそれを触ったヒトに感染が起こります。

◉空気感染
飛沫から水分の飛んだ、ごく細かい粒子(飛沫核)が長い間空中に浮遊するために、感染者と同じ空間にいる人がウイルスを吸入することによって起こる感染です。飛沫核感染(ひまつかくかんせん)とも言われます。狭い気密な部屋などでは粒子が比較的長く浮遊することがあり、特に空気が低温で乾燥していると、ウイルスはより長く感染性をもち続けています。このような条件がそろうと空気感染が起こります。

▼インフルエンザ 2014年の動き

毎年寒い季節に「大小の流行」を繰り返すインフルエンザ。昨年12月にはほとんど流行していませんでしたが、今年1月に入り、インフルエンザの患者数も増え「流行」の兆しがでてきましたのでお知らせいたします。1月現在、さいたま市内で確認されているインフルエンザは3種類あります。
1:A型(香港A型)
2:A型(H1N12009型 いわゆる新型インフルエンザ)
3:B型

インフルエンザとは、インフルエンザ・ウイルスに感染することにより発病します。ここで「まめ知識」として注目したいことは「インフルエンザ・ウイルスは1種類ではない!」という事です。

さいたま市内では1月現在、「3種類」のインフルエンザが確認されているので、「3回インフルエンザになる」可能性が否定できません。この事を胆に命じて、「日々の予防習慣」をこころがけましょう。(防げるものは防ぐ!インフルエンザにかからないのが一番です!)

▼新しい肺炎球菌ワクチン13価 の補助的追加接種 一部費用助成のお知らせ(さいたま市限定)

対象者 :平成25年10月31日までに肺炎球菌(7価)の接種を完了しているお子さん
さいたま市に在住の「5歳未満」のお子さん

実施期間:平成26年2月1日〜平成26年10月31日まで

★対象の方には「さいたま市」から事前に連絡がきます。

肺炎球菌ワクチンのアップデート(7価から13価へ)に伴い、肺炎球菌ワクチン13価を接種する前に定期接種として7価のワクチンを接種完了してしまったお子さんへの補助的追加接種の助成金補助がさいたま市にて決定いたしました。この追加接種を行う事で、より肺炎球菌に対する免疫が上がります。助成金が利用できる期間内に是非、追加接種することをおすすめいたします。

肺炎球菌ワクチン13価と肺炎球菌ワクチン7価の違いとは…

▼「ノロウイルス」を知ろう

・感染すると半日で症状が現れる。
 (初期感染は「生牡蠣」など食品から感染するケースが多い)

症状:突然の嘔吐、下痢、発熱、悪寒

・感染力が強いので「うつりやすい」
・ウイルスの飛ぶ距離は2〜3メートル
・ウイルスは「排泄物」「吐物」の中にも数多く潜んでいる
・ウイルスの排泄期間は「発症数時間前から最大7〜10日間」
・症状の多くは2〜3日で改善する。
・嘔吐が軽快した後の水分補給と安静が大事。
・ノロウイルスに効く特別な治療法は現在ない。
★★★ 注:体力の弱い高齢者や乳幼児は脱水などの症状が強く出る傾向にある ★★★

●ノロウイルスは「たちが悪い」ウイルス!

– 吐物などの後始末が不十分だと感染が広がる傾向がある –
・吐物が乾燥してもウイルスは健在!
・吐物から横に2メートル飛散する
・吐物から床上160cmまで飛散する(目や口の高さ)
・時間にして「1時間」漂っている
・飛散したウイルスは2〜3日間も生きている!

▼吐物の処理方法「6」(家庭版)

吐物は「正しい方法」で「完全」に処理をする事がポイントです!

1:処理する際は手袋、マスクをする。(腕時計、指輪は外すほうが好ましい)

2:吐物が乾燥してもウイルスは健在です。全ての吐物を完全に拭き取りま
しょう。(注)掃除機で処理しない。ウイルスは掃除機の中で生きています!

3:吐物を拭き取った布、手袋、マスクはビニールなどに包み廃棄する。

4:吐物を拭き取った後は0.1%の次亜塩素酸(キッチンハイター等)で消毒。
(アルコール消毒は効果がない!)

5:処理終了後は流水と石けんで20秒以上手洗いし、洗い流す。
その後、アルコールジェルを使用。できればいつものタオルではなく
ペーパータオルで手を拭き、そのペーパータオルも廃棄する。

6:可能であれば「窓を開けて」十分換気をすると良い。

※ ノロウイルスは非常に小さいウイルス(細菌の1/30〜1/100)なので、手のしわに入り込みます。トイレットペーパーを10枚重ねても突破して指につきます。手についたウイルスはドアノブを介して感染するので、排泄物、吐物に触れてしまった場合は、特に丁寧な手洗いを心がけましょう。