▼「インフルエンザ」と「普通の風邪」の違い

一般的に、風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは「のどの痛み」「鼻汁」「くしゃみ」や「咳」等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。「発熱」もインフルエンザほど高くない場合が多く、重症化することはあまり多くありません。

一方、インフルエンザは「インフルエンザウイルス」に感染することによって起こる病気です。
「38℃以上の発熱」「頭痛」「関節痛」「筋肉痛」等、全身の症状が突然現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。稀に急性脳症や肺炎、中耳炎を合併する場合もありますので、「ぐったり」してご心配のようなら、早めに診察されるようお願いします。

▼肺炎球菌ワクチンが新しくなりました (7価から13価へ)

11月1日より、肺炎球菌ワクチンが「7価」から「13価」へ変更しました。と言われても「ピン」とこないと思いますので、少し説明をします。

「価=種」と言い直せば解り易いかもしれません。肺炎球菌といっても、実は色々な種類の肺炎球菌が存在します。

今迄のワクチンは「7種類」の肺炎球菌にしか対応していなかったのですが、新しいワクチンは「13種類の肺炎球菌」に対応したものになります。 性能が良くなったとご理解していただいて良いかと思います。

▼インフルエンザ・ワクチンの接種開始

峯小児科では11月1日より「インフルエンザ予防接種」をはじめました。インフルエンザ・ワクチンは 年齢 によって「接種量」、「接種回数」が変わってくる予防接種です。安全な予防接種のため、「峯小児科 声だし本人確認」に是非ご協力下さい。

特に「年齢が近い兄弟姉妹」がいらっしゃる家庭の場合、母子手帳の管理には十分に気をつけましょう。

例)間違って「お姉さん」の母子手帳をもってきてしまう場合
例)誕生日が過ぎたばかりで、年齢を間違えてしまう場合
・6カ月以上3歳未満の方は「1回0.25mL」で「2回接種」
・3歳以上13歳未満の方は「1回0.5mL」で「2回接種」
・13歳以上の方は「1回0.5mL」で「1回接種」

▼「子宮頸がんワクチン」と「ロタウイルスワクチン」は製造メーカーに注意

HPV(子宮頸がんワクチン)とロタウイルスワクチンの2つは「ワクチンの製造メーカー名」も確認が必要です。
この2つのワクチンだけは、製造メーカーにより接種間隔や接種回数に違いがあります。
途中から他のメーカーのワクチンへの変更はできません。母子手帳で確認して下さい。

▼「三日麻疹(みっかばしか)」と「麻疹(はしか)」は違う病気

医療専門用語は患者さんにとっては読み慣れない漢字が多いかもしれません。そこで、一般の人達にわかりやすくするためにか「複数の病名」が存在する場合があります。例えば「流行性耳下線炎(りゅうこうせいじかせんえん)」は「おたふく風邪」として知られている病気です。今回気をつけていただきたい病気は「麻しん」と「風しん」です。

「三日はしか」とは「風疹(ふうしん)」の事を指し、「はしか」とは「麻しん(ましん)」の事を指します。「三日はしか」と「はしか」は同じ病気ではなく、全く違う病気なので注意が必要です。特にご予約の際は気をつけてください。