病気まめ知識

起立性調節障害 という病気を知っていますか?

朝起こしてもなかなか起きず、だるい、気持ちが悪い、頭が痛い、おなかが痛い、めまいがするなどの訴えがあり、元気に学校へ行けないという事はありませんか?

午前中は調子が悪いが午後になると元気になったり、乗り物酔いをしたりと、この病気は様々な症状を訴えます。

思春期の体の成長に自律神経の発達が追いつかず、その切り替えがうまくできなくなる事がこの病気の正体です。こんなつらい症状は本人にしかわからず、周囲の人たちには理解しがたいところです。

起立性調節障害の症状はとても多彩で、貧血、心身症、不登校などよく似た病気もいくつかあります。家庭、学校、休みの日の様子を細やかに観察して、かかりつけの小児科医に相談してみませんか。

診断がはっきりすることで、保護者や学校の先生方の理解が得られ、子どもはまず安心し、その安心感が症状軽減につながります。また、自律神経を鍛える工夫や、薬による治療などで、元気を取り戻せることが少なくありません。