日本は、2015年に世界保健機関(WHO)から麻疹排除状態にあると認定されました。しかし排除後は、海外からの輸入による感染のみを認める状況となっています。
麻疹は、免疫力を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。
一般的には、約10〜12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2〜4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。
主な症状は、発熱・発疹の他、咳、鼻水、目の充血などです。
麻疹の特効薬は無く対症療法が行われます。
3人に1人は重篤化し、特に子供が感染した場合、呼吸困難などの症状があらわれます。
また、合併症として、肺炎、中耳炎、稀に、脳炎、失明等があり、脳炎は、重症化すると1000人に1人は死亡することもあります。
空気感染のため感染力が非常に強く(インフルエンザの7~10倍といわれています)、発症した人が周囲に感染させる期間は、発疹が出現する4日前から発疹出現後4~5日くらいまでです。
なお、感染力が最も強いのは発疹出現前の期間です。もし自分が感染をしてしまった場合、家族、周囲の人を危険にさらすことになります。
麻疹の流行のニュースを見るたびに不安になるよりも、麻疹にかからないように免疫力を高めておきませんか?
麻疹を予防するには、麻しん予防接種が最も有効な予防法といえます。
麻しん予防接種が必要か否かは以下を参考にして下さい。
・ すでに麻疹に罹患した → 不要(一生免疫が持続)
・ 2回予防接種をした → 不要(十分な免疫あり)
・ 1回予防接種をした → 必要(2回目の接種が必要)
・ 接種していない → 必要(早めに接種が必要)
どのようにすればよいかわからない場合には、お気軽にご相談ください。